医療的ケア児の支援

2023年11月9日

11月8日~9日の2日間、福祉医療委員会の自民党議員の皆様と一緒に、県外視察に行ってきました。北海道立子ども総合医療・療育センターと北海道医療的ケア児童支援センターに伺いました。まず1日目に北海道立子ども総合医療・療育センターを訪れ、小児医療の取組についての概要説明を受け、質疑応答後、施設調査をさせていただきました。

 

この療育センターは、北海道内唯一の小児専門病院として、「特定機能周産期母子医療センター」「循環器病センター」「総合発達支援センター」を設置し、出産前の胎児の異常に素早く対応する体制を整え、出産後にすぐに処置ができるように、と万全の設備を整えています。北海道唯一で各地域から緊急で運ばれてくるケースが多く、屋上にはヘリポートがありました。

 

このセンターは療育が必要となった子どもをどのように自立させるのか、親がどのように関わったらよいか等、親子で宿泊しながら、自立への準備を進めていく施設も整備してありました。また隣にある特別支援学校と廊下で繋がっており、幼稚部から高校までの子どもたちが通っています。学校が終わると療育センターに戻り、保育士さんたちが子どもたちの世話をしていました。

 

2日目には北海道医療的ケア児等支援センターに伺いました。ここは公立ではなく道の委託を受け、民間の医療法人が運営しています。医療的ケア児を保育園や幼稚園、学校教育の現場でどのように受け入れるか、コーディネーターの養成と連携体制構築を築くために研修を開催し、北海道内の子どもたちの対応と共に全国の地方自治体の受け入れ態勢の整備にも力を入れて呼びかけています。

 

相談は全国から入ってくるそうで、電話対応やリモート・メール等で対応しているそうです。Google workspaceからスプレッドシート(Excel形式)を作成し、相談対応記録、相談対応報告等を一覧表として見える化し、センターで行政とも定期的にミーティングを行い、全体のレベルアップを目指そうとしています。医師やスタッフの皆様の熱意に本当に圧倒されました。

 

私も医療的ケア児ではありませんが、以前に歩行ができないお子さんを受け入れたり、今現在も身体的障害のあるお子さんを幼稚園で預かっているので、私立と公立の受け入れ態勢の違いや今後の方向性について質問しました。その後、医療的ケア児の皆さんが運動会に参加している様子を見学しました。ご家族やスタッフの皆さんが見守る中、音楽に合わせて踊っている姿に拍手を送り、後にしました。